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注文住宅のポイント!屋根の種類を知って選択肢を広げる

2023.8.18

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注文住宅は自由な住宅設計が魅力です。
一方で、その自由度の高さからどのようなものにすればいいか迷う方も少なくありません。

その一つが屋根の形です。

今回は注文住宅の屋根の形として、代表的な種類を紹介しましょう。

注文住宅での屋根の役割や構造を解説

注文住宅に限らず、屋根は家を守る基本的な部分です。
一方で、近年は住宅の高機能化により、さまざまな役割を果たすようにもなってきました。

ここではその屋根の役割や構造について解説します。

屋根の役割とは?

現代の住宅における屋根の役割は次の点があげられます。

・雨や直射日光を防ぐ
・天候の異常から守る
・外見を形作る
・室内の温度上昇を防ぐ
・太陽光発電パネルを設置する

まず、屋根は空からの直射日光や雨を防いでくれます。
まさに家のかさのような役割を果たしています。

次に台風や吹雪など強い風からも守ってくれる役割も重要です。

外壁と共にそれらの天候に対しても室内を守ってくれます。
豪雪地帯では、豪雪に対して傾きや融雪装置によって雪を下におろしたり、溶かして雨樋に流したりします。

3つ目の役割として外見を形作る重要な部分です。
屋根の形によって注文住宅のデザインもガラッと変わるため、デザイン的にもこだわりたいポイントといえるでしょう。

4つ目は室温のコントロールです。
最近の屋根は遮熱塗料や部材自体に遮熱機能があり、室内の温度上昇を未然に防いでくれます。

この熱の調整面でも屋根は重要な役割を持ちつつあります。

最後が太陽光パネルを設置する役割です。
近年の住宅は太陽光パネルを設置する住宅がほとんどで、自治体によっては義務になっていたり、助成金の対象になっていたりします。

屋根の基本構造

屋根の種類を知るうえで基本的な構造を知っておくことも重要です。
屋根を構成するのは内側の部分と外側の部分の部材です。

まず、内側の部分、屋根の骨格を構成する部材の種類として次の部分があげられます。

・梁(はり):柱と柱をつないで水平に渡される部材。屋根などの荷重を柱に伝える部材のこと。
・棟木(むなぎ):屋根の一番高い位置に横方向へ取りつけられる部材
・垂木(たるき):屋根に傾斜をつける部材。屋根の頂上から斜めに向けて横方向に取りつけられている
・母屋(もや):棟木と平行に配され垂木を支える部材

次に外側の部分、つまり直接屋根の外観を構成している部分として次の部材があげられます。

・野地板(のじいた):垂木の上に設置される、屋根材の下地となる板の部材。
・防水紙(ルーフィング):雨漏りを防ぐ防水シート。野地板に貼り付ける。直射日光に弱いものの、最終的に雨漏りを防いでいる部材
・屋根材:瓦やスレートなど屋根の外観を決める部分で主に屋根といえば、この部分をイメージする。

注文住宅に限らずこれらの部材によって屋根が構成されています。

知っていると便利な屋根の用語

注文住宅は、施工する業者とのコミュニケーションが重要です。
そのような際に知っておくと便利な屋根の用語が次の2つです。

・大棟(おおむね)
・下り棟(くだりむね)

大棟は屋根のもっとも高い位置にある棟を指す言葉です。
三角屋根であれば、頂上の直線部分が大棟です。

次に下り棟は、大棟から下るように配置されている棟のことを指します。
三角屋根であれば、傾斜部分が下り棟です。

これら2つの用語を知っておけば、多少複雑な屋根の形になっても注文住宅を頼むときコミュニケーションがとりやすいでしょう。

注文住宅で主に採用される代表的な屋根の種類

屋根の形を種類であげると主だったものだけでも20種類以上あります。

一方、注文住宅の場合は工場のようなのこぎり屋根や駅のホームのようなY型屋根、お寺のような六柱といった屋根の種類はほとんど使われません。

そのため、ここでは注文住宅で指定されることが多い、次の種類について解説しましょう。

・切妻屋根(きりづまやね)
・寄棟屋根(よせむねやね)
・陸屋根(りくやね・ろくやね)
・片流れ屋根(かたながれやね)
・入母屋屋根(いりもややね)

切妻屋根:本をかぶせたような形

切妻屋根は、シンプルな三角のような形をした屋根です。
安価に施工できるメリットや注文住宅のどのようなデザインともマッチするメリットがあります。

ただ、無難すぎて個性が少ないという点に注意です。

寄棟屋根:中央にある大棟から四方に傾斜面を持つ

寄棟屋根は、平屋の住宅でよく目にするタイプの屋根です。
4つの面があるので、風に強い特徴があります。

メリットとしては、雨が4方向に流せることや若干建物に風格がつくことです。
弱点は通気性で、屋根裏のスペースが少なくなることで通気性がやや劣ります。

また、太陽光パネルの面積が確保しにくいデメリットもあります。

陸屋根:ビルのように平らな屋根

屋上があるような平面の屋根です。
モダンな外見にしやすい特徴があります。

屋根の代わりに屋上を作れるため、その分スペースが広げられるメリットがあります。
ただし、排水性が低いことや屋根裏がほとんどとれないことによる通気性の低さがデメリットとして指摘されています。

片流れ屋根:一方向だけに傾斜がついている屋根

個性的な注文住宅でよく採用される屋根です。

一方向だけ傾斜がついているので、シャープなイメージを与えやすく、家が古くなってもモダンな印象を与えます。

住宅によっては斜線制限(道路境界線または隣地境界線からの距離に応じて建築物の各部分の高さを制限するきまり)がある地域に建てる場合もあり、その際に活躍する屋根です。

傾斜がついていない側の外壁は直射日光や雨の影響を直接受けやすい弱点もあります。

入母屋屋根:寄棟屋根+切妻屋根の複雑な構造

格式が高い住宅に用いられることが多い屋根です。

タイトルの通り、2種類の屋根の特徴を組み合わせていることで複雑な外見を持ちます。
通気性は良くなるメリットがある反面、複雑な分コストが高いことや太陽光パネルを設置しにくい弱点があります。

まとめ

注文住宅の屋根の種類について解説しました。

いずれの屋根もメリットや弱点を持っているものの、住宅を守る重要な役割をはたしています。
今回紹介した特徴を検討しながら、紹介した用語を使いつつ施工業者と打ち合わせを詰めていきましょう。

 

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