注文住宅の施工する際は、キッチンデザインには重点的にこだわりたいものですよね。

使い心地の良いキッチンに仕上げるためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。キッチンデザインの決め方のヒントをお伝えします。

キッチンデザインのコンセプトの決め方

注文住宅で理想のキッチンを手に入れるためには、デザインのコンセプトを考えることが大事なポイントです。

人が楽しく集えるキッチン、綺麗さを保ちたくなるキッチン、など理想とするキッチンの姿を言葉で表してみるようにしてください。

北欧風のナチュラルテイストのキッチン、和と洋が融合した和モダンなキッチン、といったコンセプトもおすすめです。

注文住宅において、キッチンの設計を進めるうえでは、デザイン面や設備面においてさまざまな選択をする必要があります。

コンセプトを明確にしておけば、選択に迷ってしまったときに、コンセプトを柱にして選択ができるようになり、スムーズにデザインが進みやすいものです。

人が楽しく集えるキッチンをコンセプトにしていれば、独立式と対面式のどちらかで迷った場合、コンセプトを実現しやすい対面式を選ぶことができます。

綺麗さを保ちたくなるキッチンをコンセプトにしていれば、キッチンにどのような素材を使うか迷ったときに、メンテナンスのしやすい素材を適切に選びやすくなります。

動線を重視したキッチン

設計の自由度が高い注文住宅では、実際に料理をする人の使いやすさを優先してキッチンを設計して施工できます。

普段料理をするときに、どのような点を不便に感じていて、どのような設備が欲しいと考えているかを明確にして、新しいキッチンのデザインの決め方に活かしましょう。

家事動線を考えることは、キッチンの使いやすさを高めるうえで大事なポイントです。

短い動線で動けるようにして、料理をより効率よく行えるキッチンにしてください。

実際にどのような動きをして料理するかをシミュレーションすると、レイアウトを考えやすくなります。冷蔵庫とシンクが近くにあれば、下拵えの段階で食材の出し入れをスムーズに行いやすいです。

また、作業スペースとコンロが横並びに配置されていると、下拵えを終えた食材を使って加熱調理に取りかかったり、お料理の完成後に盛り付けをしたりする作業を快適にこなせます。

どの場所にどの設備を配置するかをしっかり考えることが、上手な決め方のポイントとなります。

注文住宅におけるキッチンのレイアウトの決め方

レイアウトを考えることは、注文住宅のキッチンデザインにおいて大事なポイントです。

キッチンには、大きく分けて独立式キッチン、対面式キッチンの2つのタイプがあります。独立式キッチンの場合、リビング・ダイニングとは切り離した空間にキッチンをレイアウトします。

独立式は、料理に集中しやすく、調理中の匂いがリビングやダイニングに届かずに済むというメリットがあります。また、対面式と比べて、たっぷりとした収納スペースを確保しやすいところも、独立式の魅力です。

対面式キッチンは、近年の注文住宅で好んで取り入れられているキッチンのスタイルです。

リビングやダイニングという家族の共有スペースと向き合った形でキッチンをレイアウトするため、料理をしている人が、家族とのコミュニケーションを円滑に取りやすいです。

また、LDKをひとつの空間にすることで、明るく開放的な広々とした雰囲気を演出しやすくなります。

キッチンとダイニングの距離が近く、配膳がスムーズに行いやすいというメリットもあります。

注文住宅におけるキッチンの収納スペースの決め方のポイント

次に、注文住宅におけるキッチンの収納スペースの決め方のポイントをお伝えしましょう。

収納が機能的であるかどうかが、キッチンの使いやすさにも大きく影響を与えますので、機能的な収納を備えるキッチン工事を施工してください。

収納棚の利便性を考えた場合、棚は可動式の棚にするのがおすすめです。収納する物に応じて、柔軟に高さが調整でき、すっきり綺麗に物を収納しやすくなります。

扉を開き戸にするか、引き戸にするかの決め方としては、それぞれのメリットとデメリットを理解したうえで決定するのが好ましいです。

両開きの開き戸は、扉を開ければ棚の中身を見渡すことができ、何が入っているのかを的確に把握し、スムーズに出し入れをしやすいと言うメリットがあります。

一方で、前方に開けた扉に頭や足をぶつけてしまうといったトラブルが発生しやすいという点には、注意が必要です。

横にスライドして開閉する引き戸の場合、開き戸とは異なり、扉を開けても前方に扉が出てこないので、頭や足をぶつけてしまうリスクを心配しなくて済みます。

一方で、扉を開けても一部の中身しか見えない、大きな物を取り出しづらい、といったデメリットがあるのも事実です。

吊戸棚は、高い位置や奥まで手が届きづらいと感じている人もいるかもしれません。

新しいキッチンに吊戸棚を施工する工事をするなら、手の届く高さまで収納棚を降ろして出し入れができる機能性の高いタイプの施工がおすすめです。

コンロ下にフライパンや鍋といった調理器具を収納できるスペースを施工する場合は、中身がサッと取り出しやすいスタンド式収納ができるタイプが便利です。

作業のしやすさを考えて作られた収納を取り入れて、キッチンでの作業に伴うストレスを軽減し、効率よく調理ができるスペースにしてください。

ゴミ箱の設置場所の決め方も、キッチンの使いやすさに影響を与えます。

まずは、種類別にゴミを捨てられるようゴミ箱の数がいくつ必要かを決めましょう。そして、捨てるゴミの量を想定して、どれぐらいのサイズが必要かを決めるようにしましょう。

ゴミ箱の数とサイズが決まれば、置き場所を考えてください。

一般的には、収納カウンターやシンクの下部や、背面収納の下部にゴミ箱を置くスペースを確保することが多いです。ゴミを捨てに行く時のことを考えて、勝手口の近くに設置するのもおすすめです。

まとめ

注文住宅におけるキッチンデザインの決め方のポイントとしては、家事動線を重視するというポイントが挙げられます。

また、あらかじめコンセプトを考えたうえで、具体的な設計を進めた方が、細かな選択をする際にスムーズに選択しやすくなります。

収納の機能性にこだわってデザインすることも重要です。